令和4年度の近県演劇コンクールには、
中学生チームと高校生チームに分かれて参加し、2作品を上演しました。
まずは中学生チーム。
創作台本『ミステイク〜顔も見えない私〜』
主人公は美術部員。経験を重ねてきたものの、
自分らしさをうまく表現できず、思い悩んでいます。
この悩みは作品づくりの表現というより
対人関係での悩みになっていき……。
人間そっくりに設定できるコピーロボットを使い、
自分のコピーを観察しようと試みることに。
すると、コピーに過ぎなかったはずのロボットが
上手に人付き合いをし、クラスの盛り上げ役に。
クラスで作り上げた劇中劇。
姉のラブレターを代筆した妹が、
姉の婚約者からの手紙の文面に惹かれてしまいます。
けれど実は、
婚約者の方も弟にラブレターを代筆してもらっていたという、
入れ替わり方式のラブ・コメディ。
こちらは、めでたしめでたし、というわけです。
一方、
ますます悩み、嫉妬し、
怒りをロボットにぶつける主人公。
自分らしさを見失って、
ついには、ロボットを破壊しますが……
ラストシーン。
今までの登場人物のほぼ全員が、
ロボットだったことが明かされます。
自分らしさを求めた本体とは……?
ラストで「ぞっ…‼!」とした、という感想をたくさんもらいました。
これも余韻の一つ。
今回は、完成までに、
何度も何度も計画を練り直した作品でしたので、
観客の皆さんにお届けできて本当に嬉しかったです。
観劇してくださった皆さん、ありがとうございました。