【 2018年9月 】アーカイブ

2018年9月21日

上岡良介さん(平成8年度卒)を紹介します!

今回紹介するのは上岡良介さん(平成8年度卒)です!

上岡さんは本校の体育進学コース(柔道部)を卒業された後、

現在、広島県三次市の伝統文化である

「鵜(う)飼い」を行う鵜匠のお仕事をされています!

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本校を卒業してから今の仕事につくまでの経緯を教えてください。

代々の鵜匠の家系に生まれたので、鵜匠にはなるべくしてなりました。
私で五代目になるのですが、幼い頃から祖父や父の鵜飼を見ていたので、自然とこの仕事をするようになりました。
父の鵜舟を操縦する舵子(かじこ)の経験を積み、8年前に鵜匠としてデビューしました。
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②今の仕事の内容を教えてください。
 
『鵜』という鳥を使用して漁を行います。
三次の鵜飼は450年の歴史を誇ります。鵜が魚を捕獲する時に、その鋭い嘴(くちばし)で血抜きの効果もあり、旨味が凝縮されます。その為幕府への献上物として、重宝されました。その後、漁労として発展し、現在は観光がメインの鵜飼となっております。
鵜飼は全国約10箇所で行われていますが、三次の鵜飼は最も長い約7mの手縄を使うのが特徴です。私は現在15羽の鵜を飼育していますが、そのうちの6羽を一度に操って、漁を行います。
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また三次の鵜飼は他の開催地とは違い、鵜舟と遊覧船が並走して流れる為、間近で鵜飼を体感できます。ぜひ一度経験されてみてください。
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③今の仕事のやりがいや今後の目標などを教えてください。
 
伝統文化を残す為に何をすべきか、試行錯誤を繰り返しております。
今後は次世代へ伝え、繋げていけるよう、道をつけていきたいと思います。
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④後輩達に何かメッセージをお願いします。
 
時代は急速に変化してます。この学校で学んだ事は間違いなく役に立ちます。
学問も大事ですが、社会に出てからも様々な事を学ぶことはやめないでください。
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毎年三次の夏の風物詩として6/1から9/10までの約100日行われている

「三次の鵜飼」ですが、今年は西日本豪雨災害の影響を受け、乗船場や鵜舟、

遊覧船が損傷するなどの大きな被害を受けました。ですが上岡さんをはじめ

関係者の尽力により、約1ヶ月後の8/9には復旧、再開を果たしています。

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どんな困難があろうと450年続く大切な三次の伝統を受け継ぐ--

そんな上岡さんの熱い想いが感じられ、胸を打たれました!

上岡さん、貴重な三次の伝統文化を後生に伝えるため、

これからもがんばってください! 応援しています!(^^)/

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毎日新聞広島・備後版(2018年9月16日付朝刊)でも紹介されていました!
(※許可を得て掲載しています)

  

PS

参考に三次市観光協会運営の観光公式サイトのURLを掲載します。

最新の鵜飼の情報や、上岡さんの活躍の様子などがご覧になれますよ☆

三次市観光公式サイト http://miyoshi-kankou.jp/

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