【 2008年8月 】アーカイブ

2008年8月28日

2学期が始まりました(^_^)v

8月25日(月)、2学期がスタートしました!(*^_^*)

すっかり涼しくなりましたが…☆

勉強にスポーツに・・・いろんなことに打ち込んでいきましょう!!

 

9月13日(土)(非公開)、14日(日)(公開日)の文化祭に向けて

各クラスが協力して準備に励んでいます☆

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写真は、高校2年生の総合の時間です。

高校2年生は模擬店・ステージ発表の準備に大忙しです。(^_^)v

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とっても盛り上がっていました(*^_^*)

文化祭が楽しみですね♪

皆さん、遊びがてらにどうぞお出でください!

お待ちしています!

2008年8月25日

2学期始業式 校長訓話

~「昔話が伝えるミーム、民族の心」~

 

 お早うございます。楽しみにしていた夏休みでしたが、あっという間に終わってしまいましたが、「まだやりきってないんじゃー」。夏休中のサボリのツケで、暗いスタートになっているヒトはいないでしょうか。なにはともあれ、皆さんに夏休みの間に大きな事故もなく、こうして元気に集うことができたことは、大変にうれしいことです。

 さて、今日は「昔話が伝えるミーム、民族の心」に関わって、話してみます。

 今、ヨーロッパでは『語り部』が『白髪のヒーロー』と呼ばれて、静かなブームになっているようです。

 広島や長崎では「平和の語り部」という言葉もよく耳にしますが、オーソドックスに語り部といえば、日本では古代、朝廷に仕えて古い言い伝えや伝説を語り伝えることを職業としていた氏族(同一の祖先から出た一族、同じ祖先を持つ多数の家族が構成する血族社会集団のこと)のことを思い出しますし、外国でもその昔、寺や教会、集会や儀式の場で語るべき話を、時間をかけて覚え込み、語ってきた口承文化の伝達者のことを思い出します。

 語り部の担ってきた本来的な役割は、その共同体(国や民族)に属している一人ひとりが共同体の一員として守るべき道徳や掟を語って教えることによって、一人ひとりへ「生き抜くための叡智」を授けることにありました。

 「その集団内へ、まるで遺伝子のように伝え、受け継がれてゆく社会習慣や文化のこと」を「ミーム」とよびますが、その集団の持つ「ミーム」を直接的に語り聞かせてきたのが、語り部です。

 チベットには「若者の知識よりも老人の経験の方が勝っている」という格言があるそうですが、どの民族や共同体においても、住み慣れたその地方で生き延びてゆくためには、「頭だけで知り得た観念的知識」よりも、「命を味わい尽くして、現実の経験から得た叡智」の方が、はるかに大切であると考えられていました。

 豊富な体験から得た「先人達の貴重な知識」を、「子々孫々がその後を生き抜くための知恵」にまで高めて、次の担い手である目の前の未熟な子ども達へ効果的に伝えてゆくための方法が何代にもわたって工夫されてきました。このような営みの一つとして、神話や昔話、民話やおとぎ話ができあがりました。

 「とーんと昔のことじゃった」と話し始めて、現実の生臭さをさりげなくかわして、この世を越えた世界へ誘います。話の舞台には人間を超越した存在を住まわせて、擬人化した動物や化け物を登場させることによって、聞き手をハラハラ、ドキドキさせながら、社会生活を営む上で大切にすべき道徳、知恵や考え方、マナーやルールをしっかりと教えて、「いつまでも仲良く暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。」と、安心させ、納得させて、話し終えるお決まりパターンの話の紡ぎ方ですが、そこには、民族の心がしっかりと語り伝えられています。

 こむずかしい理屈や抽象的な論議は私たちの心身の糧にはなりにくいものです。しかし、人々が喜び悲しむ物語(Story)や歴史(History)を通して語れば、聞き手には、その民族が何を「善きこと」とし、何を「悪しきこと」としているのかを、感覚的に理解させやすかったのでしょう。

 せっかくここまで話したのですから、語り部になったつもりで私も「大和の人々」が大切にしてきた一つの道徳観を語ってみましょうか。いやいや、解説してみましょう。

 日本の昔話の中から一つ選びました。大国主命(おおくにぬしのみこと、後に大黒天〈七福神の一神で、右手に打ち出の小槌を持ち、左肩に大きな袋をかついでいる福徳の神様、大黒様〉と習合されている神)に関わる話です。

 童謡にも歌われる「因幡の白兎」の物語については、皆さんもよく知っていることと思います。「因幡の白兎」は、だました鰐(わに、サメ類の和名称)に毛をむしられますが、通りかかった大国主命(大黒様)に介抱されて元気になり、白い毛も再生しました。と、まあ、このような筋です。

 実はこの話のポイントは二つあります。一つめは、鰐と白兎。鰐は自分たちをだました憎い白兎を懲らしめましたが、命までは取りませんでした。そして、次のフレーズ。大国主命に看病されて、むしられた毛も元通りに生えそろい、「ウサギは元の白兎」。この表現は、出来心でつい悪さをした憎むべき者ではあっても、諭されて、その悪さを心底反省して悔い改めるのなら、人々はその罪を許し、以前のように集団の中に受け入れますよ、ということを表現しているようです。

 二つめは大国主命。「因幡の白兎」の話の中にはここまでは語られていませんが、実は、出雲神話(出雲風土記)の中の神話では、大国主命は大変な迫害を受けています。意地の悪い幾多の神々によって、何度も死ぬほどの目に遭わされますが、その都度、母神が必死になって助け、看病し、蘇生させています。

 この神話の内容と「因幡の白兎」の物語とを重ね合わせると、伝えるべきストーリーは「迫害を受け、自らが何度も死ぬほどの目に遭わされながら、その都度、母に命を助けてもらってきた大国主命(大黒様)が、罪を犯して懲らしめられたためとはいえ、瀕死の状態になって苦しんでいるウサギを見たとたん、何度も生死の境を彷徨いながらもその都度、母の手厚い看護によって生き延びてきた自分自身であることと思いが重なって、とてもそのまま見捨てておく気にはなれず、母の恩に感謝しながら、傷ついた者を手厚く介抱して、蘇らせた」ということになります。

 当然のこと、歴史(History)としての事実ではありません。物語(Story)です。しかし、この物語は「例え、悪さをした相手でも、懲らしめはするが命までは取らない」、「傷ついた者であればそれが何者であれ、まずその者の蘇生を必死に願う」という、『命を大切にし、和を尊び、異質である者でもそれを受け入れ、協調しながら積極的に共存する』。

このような価値を大切にする自分たちを「大きな和」、「ヤマト」と称した古人(いにしえびと)達の優しい心を生き生きと伝えています。

 ヒトはそれぞれが民族の一員として生まれ、その中で価値観を育み、人間として成長してゆきます。数千年間にわたって共有してきた物語を持つのが、一つの民族です。「因幡の白兎」の話を繰り返し聞いて育ってくれば、誰だってヤマトの古人の心を自然に感じ取るのではないでしょうか。神話や昔話、民話やおとぎ話が伝える「その地で生き抜くための叡智、民族の心、民族として大切にすべき社会的価値、ミーム」。

 その共同体(国や民族)に属している一人ひとりが守るべき道徳や掟を、語って教えてくれる、言い伝えや物語、神話や昔話、民話やおとぎ話を、「人としての生き方を教える知恵」として改めて読み直してみると新しい発見に出会えて、以外に面白いものだということに気づきました。まるで、自分自身を読み直しているような気持ちです。皆さんも、民話やおとぎ話を改めてひもといてみては、どうでしょうか。

 さて、もうしばらく暑い日が続きますが、今日から二学期です。学習に部活動に今学期も精一杯に頑張りましょう。

 終わります。

 

2008年8月 5日

勝負の夏を乗り切ろう!

高3生は本日が10日間の夏期講習会の最終日です。

(実施期間:7/25(金)~8/5(火)、高1・2は8/2(土)まで)

 

高3の夏休みは「受験の天王山」! 

勝負の夏を迎えた高3生を全力でサポートすべく、全部で22講座が開講されました。

 

どの講座も夏の暑さに負けぬ熱気に満ちあふれてます!(>_<)

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また空き教室や会議室を自習室として開放(9:00~17:00)しているので、講座の無い時間はここで自主学習。

クーラーも効いて快適ですし、何より一緒にがんばる仲間がいることが励みになります。

 

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講習会は今日までですが、明日からもお盆休みの期間以外は学校を開放し、自習場所として活用してもらえればと思っています。

「夏を制するものは、受験を制す!」

暑さに負けずに頑張れ!高3生!!(^^)/

 



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