2020年4月 7日

三村優さん(旧姓:森藤)(平成14年度卒)を紹介します!

今回紹介するのは三村優さん(旧姓:森藤(もりとう))!

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三村さんは中高一貫コースの三期生として本校を卒業され、

現在は福山市民病院で、福山では「初」となる

「がん看護専門看護師」として活躍されています!

 

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①本校を卒業してから今の仕事につくまでの経緯を教えてください。

“一度は日本の中心に”と東京への憧れを抱き、東京都立保健科学大学 看護学部へ進み、看護師と保健師の国家資格を取得しました。卒業後は学生時代に実習した病院のなかで最も教育に力を入れていると感じた東大病院を就職先に選び、血液内科・無菌治療部/小児科・GCU/呼吸器・心臓外科/内科外来で経験を積みました。

看護師として10年ほど働くなかで、多くのがん患者さんと関わらせていただくうちに“がん看護”への関心が強まり、がん患者さんのケアを重点的に行う緩和ケア病棟がある福山市民病院へUターン就職いたしました。そこで、東京とはまた違う、福山の“がん看護”を見つめ直し、地元・福山の看護の質を高めたい!と痛感したことで、“がん”という病気を幅広くカバーし、専門的に看護する『がん看護専門看護師』を目指す気持ちが大きくなっていきました。
そんな私の想いを後押しして下さった、当時の院長・副院長や看護部、福山市議会といった並々ならぬ皆様のご支援のおかげで、看護師としての勤務を続けながら、岡山大学大学院修士課程を修了し、福山で初めての専門看護師の資格取得に至らせていただきました。

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② 今の仕事の内容を教えてください。(仕事のPRでもOK)

現在は、福山市民病院の緩和ケア病棟で勤務しています。一般の看護師と同じように看護業務を行いますが、専門看護師は患者さんだけでなく、ご家族や地域、医療関係者といった様々な人と関わりながら、より質の高い看護ケアを提供する看護のエキスパートとされています。
よって、がんの予防・診断から治療選択、治療、がんサバイバーとしての生活、看取り、ご遺族のサポートに及ぶ、“がん”という病気が辿る過程、その軌跡のなかで、患者さん・ご家族が、自分たちの力で問題に対処していけるように多職種と連携して支援し、一番良いケアを提供できるように考え、動きます。また、一般の看護師の困りごとや悩み・不安に対する相談、問題解決のためのサポートや教育にも力を入れています。

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(多職種で構成される緩和ケア病棟スタッフとの1枚…日々の協働が欠かせません)

 
そんな、がん看護専門看護師の仕事としての最大の使命を一言で言い表すならば、『がん看護の均霑化(きんてんか)』です。「均霑化」とは「生物が等しく、雨露の恵みにうるおうように」という意味をもちます。つまりは、東京でも福山でも、地域格差なく全国どこでも、質の高い専門的な医療や看護を皆が平等に安心して受けられるような、体制構築や人材育成が必要ととらえるものです。

 

③ 今の仕事のやりがいや今後の目標などを教えてください。

医師のように、病気やケガの治療はできなくとも、それらと向き合うための力を活かせるかどうかは看護師次第と感じます。さらに、『2人に1人ががんにかかる時代』とされる現代、がん看護を行うことに理由は要らないほど自然なこと、とも感じます。
『がん=死』ではなく、『がん=より自分らしく生ききることを見つめ直す機会』として、意思決定支援を大切に考えています。
看護師は、患者さんやご家族のその人らしい人生を最も身近でサポートする医療者として、一緒に悩み考え・泣き笑いしながら、自分自身も人生や命のあり方を考え成長していくという、他の仕事にはない、尊さをもつ仕事だと実感しています。

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(緩和ケア病棟でのイベント「夏祭り」…病室で過ごす日々のなかでも、
地域や家で過ごすように季節感や人とのつながりの温かさを感じていただけたら、
との想いから、スタッフで相談・協力しながら季節のイベントを開催しています)

 

私も、私の大切な家族も、そして、皆さん、皆さんの大切な家族の多くが、福山で暮らし、老い、いつの日か亡くなられていくと思います。そのとき、安らぎある看護を受けられるように、微力ながら福山の看護の底上げに貢献していきたいと思います。
そして、今、このページを目にしてくださっているあなたと、一緒に楽しく看護ができる日がきたら最高に嬉しいです。

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(患者さんのお誕生日を一緒にお祝いさせていただく度、生命の尊さを実感します)

 

④ 後輩たちに何かメッセージをお願いします。

中・高校生時代には「もっと勉強したい!」なんて一度も思ったことはないと胸を張れる私が、「働きながらでも、もっと勉強がしたい!」と全くの想定外で30歳にして大学院への進学を決意したように…皆さん、将来の自分が、夢が、いくつになっても輝くように、どうか「今」を大切にしてください。
将来の自分の可能性を自分で狭めるようなことだけはないように、どうぞ「自分」を大切にしてください。
自分の人生の専門家はあなた自身です。皆さんの夢が花開く日を、心から願っています。


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三村さん、お忙しい中ありがとうございました!m(_ _)m

看護師として患者に向き合う三村さんの姿勢、そして福山の“がん看護”に対する熱い想いに、深く感銘を受けました。

こういった看護師さんがこの福山にいてくださることが大変頼もしく、そしてその人が本校の卒業生であることを大変誇らしく思います!(`・ω・´)ゞ

   

実は三村さんには先日の中2仕事講演会にもご参加いただいたのですが、三村さんのお話に参加した生徒たちはすごく刺激を受けていました。

もしかすると、「三村先輩に続け!」とばかりに、同じ道を志す後輩達が今後次々と生まれてくるかも知れませんね☆

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三村さんの今後のますますのご活躍を心から応援しています!

福山の“がん看護”の希望の星になってください!(^^)/

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